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いちから株式会社のブログ

働き方を考える就活動画メディア【Mover】を運営しています

リブセンスはSEOに依存していたビジネスモデルを変革しブランド構築から中期的な成長へ向かおうとしている

本日は、早稲田大学の先輩であり「成果報酬型」モデルの求人媒体の運用で史上最年少上場を果たした村上太一さんが代表取締役を務める株式会社リブセンスの2016年12月期決算説明会資料からリブセンス成長の施策について分析する。

 

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リブセンスはGoogleから検索ペナルティを与えられた

Netgeekの調査でリブセンスの運営するアルバイト求人サイト「ジョブセンス」が過剰なSEO対策で検索ペナルティを与えられた可能性があることが分かっている。

2013年の12月に突如、訪問者が右肩下がりになっているのが確認できる。おそらく、ここがGoogleからペナルティを受けたところであろう。もともと週間30万人を超えていたのがどんどん減っていき、20万人を切るようになっている。訪問者が2/3になったのだから業績には相当な影響があったはずだ。

netgeek.biz

実際、どれほどの影響を受けたのか?

売上には影響は出なかったが大幅減益

TVCMなどの広告宣伝に費用をかけることによってサイト訪問数の減少を止め、2014、2015年度の売上への影響は最小で済んだと考えられるだろう。では2016年度はどうなっているのだろうか?

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売上高の推移から2016年度4Qの売上はYoYで5.7%であったことが分かる。対して、広告宣伝費はYoYで30.0%であった。広告宣伝費は上がっているのに売上が落ちている状況だ。

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2014年1Q~3Qで営業利益は赤字であったが2015年4Qからは黒字を継続させることができており、2016年4Qでは114は百万円の営業利益となっている。

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ではこの黒字化継続の要因は何だろうか?


広告出稿の効率化など生産性の向上策を打ち奏功

2016年12月期通期業績からFY2015では営業利益が7百万円からFY2016では515百万円へと回復していることが分かる。

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これらから広告出稿の効率化など生産性向上の施策が奏功し大幅増益したと分かる。

今後の施策と成長は?


自社サイトの中期的ブランド構築費用のためプロモーションを億単位投資

2017年12月期業績予想(上半期)では中長期成長に向け投資を継続するとある。

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広告費を効率化し黒字を継続できたことから更にプロモーションに投資することで通期での営業利益を増やし、ブランド構築から中期的な成長へと向かおうとしている。

 

株式会社リブセンス 2016年12月期 決算説明会資料より

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1442980

エン・ジャパン株式会社のエン転職への出稿は平均400~1600pvだ

2016年8月29日に1万社を超える企業が採用支援ツール「engage」を実装したエン・ジャパン株式会社の2017年3月期 第3四半期決算説明資料から、日本最大級の転職情報数を誇るエン・ジャパンの転職サイトエン転職の会員数について考察する。

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エン転職の売上高は90.5億円

FY2016の連結業績ハイライトからエン・ジャパン株式会社の各事業の売上高が分かる。エン転職のなどの求人サイトの売上高は13537百万円(YoY+32.3%)。中でもエン転職の売上高は90.5億円(YoY+34%)と伸びが好調だ。

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プロモーションも3Qに続き、エン転職のTVCMを2月に積極展開したり、オンライン・オフラインプロモーションも強化され、ユーザー獲得、応募数が順調に推移しており、マーケットの成長(+23%)を上回るエン転職(+32%)の成長率だ。

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エン転職好調の背景

エン転職好調の背景にはエン・ジャパングループ内事業の構造的な要因による採用ニーズの高まりや、差別化要素を持った求職者視点の求人広告、プロモーション投資による会員数の拡大がある。f:id:itikara:20170505181050j:plain

 

また、市場環境の変化も要因としてある。生産年齢の就業者数は2007年の5889万人から2016年は5673万人と減少傾向が続いており、企業の採用需要も2009年の有効求人倍率0.47倍から2016年は1.36倍と増加している。

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IT・情報処理・ネット関連の95%が人材不足

市場環境-企業の採用ニーズから、業界別の採用ニーズが分かる。

Q.現在、人材が不足している部門はありますか?という問いに対してIT・情報処理・ネット関連の会社の95%があると返したとある。また、不動産・建設関連は90%、サービス関連 88%があると返答している。

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人材不足の状況への対応策も79%が正社員採用で対応するとある。その他は派遣社員が18%、アウトソーシングが6%、出戻り採用が6%と正社員採用需要がまだまだ高いことも分かる。

エン転職の料金設定

料金は4週間で職種ごとに18万円~80万円。先ほど述べたようにエン転職の売上高は90.5億円なので、平均掲載数は1000~4200職種と分かる。PVは月間平均160万pvなので、1職種当たりの平均pv数は380pv~1600pvとなる。

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では企業は何に対してこの大金を払っているのか?エン転職サイト内の求人掲載社向けのページにはこう書いてある。

・日本最大級の集客力

500万人突破!日本最大級の会員数!

・貴社求人の発見性

エン独自の検索ページとアプローチ機能でターゲット人材への高露出を確保!

・応募に導く訴求力

求人サイトNO.1の詳細原稿で、理解度の高い応募者が集まる!

・面接への動員力

面接サポートや、前日アラート機能で、面接来訪率を高めます!

 
採用者の目的は企業の経営方針に合った人材を必要な人数採用することである。エン転職は会社の認知度向上から採用後の入社後活躍まで採用者のニーズに応えていることが評価されているのだろう。しかし、条件検索では検索結果からさらに詳細ページへ行くトリガーが無ければならないので結局元々認知度の低い会社にとっては不利であることが多いのでは無いだろうか。

 

 

〇参考

・エン・ジャパン株式会社 2017年3月期第3四半期決算説明資料

 

(株)アトラエの主要KPIは転職メディアGreenで2000人の採用成功をすることだ

こんにちは。5月2日付で正式にいちから株式会社を設立しましたCEO田角です。株式会社アトラエのIR研究ブログを更新します。

IT/Web業界の求人・採用情報に強い成果報酬型の転職サイトGreenを運営する株式会社アトラエが2016.11.18に公開した第13期 通期決算説明会資料から(株)アトラエのKPIが転職メディアGreenで2000人の採用成功をすることだということが伺える。本事業のGreenでしっかり利益を回収し、組織に対するエンゲージメント(愛着心・信頼等)や組織の現状を、定量的かつ多角的に把握し、その結果を基に組織を改善していくためのサービスwevox(ウィボックス)などHR系の新規事業に力を注ぐためであろう。

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Greenの平均採用成功報酬額は68万円/件

FY2016のGreen新規登録における売上である初期設定売上を前年比+88.4%の328百万円へ急増させた。

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昨年は掲載社獲得にコストを割き、期末掲載求人数を8222件へ伸ばした。

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求職者の入社による成功報酬売上は前年比+48.2%の958百万円でとなっており、FY2016の入社人数は1416人を達成している。Greenの資料からは

「成功報酬売上」・・・30万円~90万円(勤務地別)

とあるが、売上と入社人数から一件当たりの成功報酬額平均は約67.7万円/件ということが分かる。

FY2017の営業費用の利用予測

FY2017の業績予想の営業費用の利用予測からは、今年の主要KPIが読める。

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FY2016からFY2017へ向けて、人件費を240百万円から306百万円へ(+27.5%)、広告宣伝費を562百万円から740億円(31.7%)へと、全体的に営業費用を922百万円から1276百万円(+38.4%)へ増幅させる見込み。その中でも広告宣伝費に注力させていることが分かる。

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では営業費用をあげる目的は?

成功報酬売上を+46.3%UP

FY2017の売上予想ではFY2016の1312百万円から+34.7%の1768百万円とさらに売上を得ると記されている。

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内、初期設定売上はFY2016の328百万円から+7.8%の354百万円と微増だが、成功報酬売上は958百万円から+46.3%の1414百万円へ急増させる予定だ。

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つまり先ほどの一件当たりの成功報酬額平均から(株)アトラエのFY2017の主要KPIとして転職メディアGreenで2000人の採用成功をすることだということが伺える。

 

〇参考

・株式会社アトラエ第13期 通期決算説明会資料

 

Cookpadの広告事業はCookpadTVで挽回する

 

Cookpadの広告事業は全体に比べ伸びが悪い

連結業績全期比較では2015年12月期通期の売上は133億、2015年12月期通期168億(+26.3%)であった。会員事業はレベニューシェア売上により、66.1億→89.0億(+34.1%)と増加。しかし、広告事業は46.7億→50.9億(+9.1%)と伸び悩んでいる。

その理由は

1.ユーザー獲得をレベニューシェアに頼っている可能性が高い

2.広告売上もレベニューシェアに影響を受けて成立

 

ユーザーの利用状況に天井が見えてきた

2016年12月次 Cookpad利用状況

アプリ:936万人(微増)
PC:1400万人(一定)
スマホブラウザ:4000万人(増)

PCの利用者数が一定であることから、SEO等からのユーザー獲得は飽和していることが分かる。スマホブラウザからのユーザー増加率は一定あるだろうが、レベニューシェアによる利用者拡大がスマホブラウザのユーザー拡大に影響している可能性が高い。

 

広告売上にも影響

          2015年  2016年
ネットワーク広告  16.3億  18.3億(+12.3%)
ディスプレイ広告  13.7億  13.8億(+0.7%)  
タイアップ広告   15.7億  18.6億(+18.5%)

 

全利用者数の増加により、ネットワーク広告売上は増加。全利用者数の増加にもかかわらずディスプレイ広告はほぼ横ばいになっており、広告自体の風化が見られる。

タイアップ広告とディスプレイ広告を組みあわせた、リッチメディア広告スマホユーザー向けなのでスマホブラウザ利用者増大に起因して増大している。

これらがレベニューシェアによるユーザー数の伸びに起因していると考えられる。

 

CookpadTVによる新ユーザー層獲得

CookpadTVタイアップ広告掲載費:100万円~(SNSフォロワー100万人)

CookpadTV(SNS):約100万人

 

新たなユーザー層をCookpadTV(FacebookInstagram)で獲得し、利用者数を伸ばす新しいチャネルを持つことでCookpad広告事業の挽回が見られるだろう。

 

 

 

就職を変える!Skyland Ventures木下さんに一蹴り食らってしまった

はじめまして

来週から、いちから株式会社CEOになる田角陸(たずみりく)です!

早稲田大学基幹理工学部に入り3年が経ち、同学年のみんなは就活の時期になりました。一方、田角は就活をせず休学し、学生起業するという選択肢を選びました。

 

株式会社ガイアックスインターンで出会った明治大学休学中の舟久保将礼(ふなくぼしょうらい)君がジョインして、働き方を考えるメディアMover / ムーバーを運営するいちから株式会社を設立します!!(正式登記は5月頭)

 

周りは就活生。面接では本音を言わず、本音は認知度や年収で選ぶ「世間や周りに認めてもらうため」という受動的な就活は間違っていて、本来なら心から「この企業で、こんなことがしたいから」であるべきじゃないかと。

 

受動的な活動は「耐え」ではないか?という思いがあった。

 

就活生をもっと能動的にしたい

 

→学生は働き方を考える時間が少ない

→検索でしか必要な情報が入ってこない

 

→就職ナビ等では大量エントリー大量採用で会社を選んだ理由は本音ではない。

→ダイレクトリクルーティングではオファーを受けた会社で働きたいと思わせなければ採用につながらない。

 

全て受動的。就活生の心を動かすべきだ。

 

という問題を掲げ

 

・働き方を考えるために必要な情報を検索せずともキャッチできるようSNS上に

・新聞や、ブログ、記事など長い文章ではなく、図やアニメーションを使って動画ですばやく簡単に

・その企業で働く意味やメリットが客観的な視点で伝わる就活動画メディア

を立ち上げよう!

 

本日早速、Skyland Venturesのミートアップで木下さんに事業アイデアを話しに行きました。

 

結果、一蹴り

 

「やめた方がいいんちゃう?」

 

めちゃめちゃ悔しかった。

 

反省点

・メディアでは市場規模が小さい

 →なんとなく採用までやりたいとは思っていたものの、3年後のビジョンが曖昧だった.

・僕らのリサーチ不足

 →人材メディアの市場規模も知らないでなんとなく行けそう感を持っていただけだった

・人材領域は甘くないぞ

 →ラッキーパンチが起こりにくい業界。論理を持ったサービスでないと成長は厳しい。

 

ひとまず、就職ナビ、ダイレクトリクルーティングのメリットデメリット、決算等まとめてインプットして、市場規模と勝ち筋の見える戦略を考えなければ。。。。。